親の声

にんじんへの想い

とても悩んだ保活でしたが、にんじんに決めて良かったです。

2歳在園児の親

みんなで絵本を読む様子

にんじんでは、子どもたちがみな活き活きと外で遊び、帰園後には毎日お風呂に入ります(贅沢!)。子どもたちはまるで兄弟姉妹のように、自然に上の子が下の子のお世話をします。保育参加をしていると、私もまるで大家族の一員になったような居心地のよさを感じました。ただ、私は幼稚園出身だったので自身の体験とのギャップが多いことに悩みました。英語はないの?図工の時間はないの?など。また、「共同保育」というものもわからず不安でした。とても悩みましたが、居心地の良さと一人ひとりを大事に関わってくれる姿勢を決め手に、小規模認可を辞退して「にんじん」に決めました。

いまは親も子も安心して楽しく過ごすことができています。異年齢保育のよさでもあるのでしょう、子どもたちはみな思いやりがあって優しいです。また、入ってからよくわかったことは、わからないことや不安なことを子と親と保育者でオープンに話し合い、それを運営に直接活かせる仕組みがあることです。この共同保育のありかたが親にとっては何より安心できるし、ただ預けるだけではない、一緒に子育てをする楽しさになっているのです。対話によって人とのつながりが深まり、子育てが楽しくなっていくこと。それはなにより「子どもの心の栄養」になるのではないかと感じています。

みんなが家族。

0歳・2歳在園児の親

おもちゃのピアノで遊ぶ様子

にんじんに入って3年目になりました。3歳の娘と、1歳の息子は2人とも0歳からお世話になっています。最近よく喋るようになった娘は、「明日はにんじん?」「やったー!」と毎日楽しく通っています。

初めて慣らし保育で登園した時はドキドキしながら玄関にいると、わーっと子どもたちが集まって来て「赤ちゃんだー、ちっちゃいねー!」と口々に話しかけてくれて足を引っ張られたり!元気いっぱいでパワフルなのにびっくりしながらも親も子もすぐに馴染むことが出来ました。少人数なので子どもたちはみんな親の顔と名前も覚えていて、今ではお迎えに行くと「〇〇のママ来たよー」と呼びに行ってくれます。みんなが家族!みたいなにんじんならではの風景だなぁと気に入っているところです。

その子のペースを大切に。

5歳在園児の親

親子3人並んで撮影

おもいっきりどろんこになって遊ぶ、木登りや水遊びもたくさんやる、そんな経験を娘にさせたい、でも、私が遊んであげる技量はない、と考えたとき、にんじんでお願いしたい、と思いました。

本人が外したいときがおむつの外しどき、と考えていたら4歳直前までおむつをしていましたが、「その子のペースが大切です」という、保育方針に救われました。

一人っ子の娘が、にんじんで、年下の子や赤ちゃんのわがままを受け入れる姿をみて、(家でのわがままぶりを思い出しながらも)お金で買えない経験を積み重ねさせてもらったな、と感じる日々です。

外でのびのび遊べたことは、今でも当時の記憶がしっかり残り、宝物となっています。

19歳卒園児

公園で遊ぶ様子

にんじんは、一般的な保育園とは違ってクラス分けがなく一つの屋根の下に20数人が一緒に生活しています。園庭がないので大きい子が小さい子と手を繋ぎ、車に気を配りながら公園へ向かいます。公園へ着けば、たくさん汗をかき、土にまみれ、時として泥に触れ、洋服は沢山汚れながらもみんなで一緒になって楽しく過ごしています。

室内遊びが増えている中、にんじんは外でのびのびめいっぱい走り回ることができる保育園です。

このように子どもが子どもらしくいられることは当たり前だとおもいます。しかし、こうしたことを当たり前のように行っている保育園はなかなか存在しないと思います。

私はにんじんで過ごした毎日が宝物であり、大学生になった今でも当時の記憶が残っています。それも愛情をたくさん注いでくれた保育者、親戚のように見守ってくれた周りの保護者、そしてにんじんに入園させてくれた両親のおかげです。本当にありがとうございました。

にんじんで覚えた粘り強くあきらめずにチャレンジする姿勢は、子どもの将来にとって大事な学びでした。

卒園児の親

整理したおもちゃ

10年、長いようであっという間でした。もともとにんじんを選んで入園したのではないのですが、まるで運命として選んだかのように、2人の子どもを通わせてしまいました。

本当にいろいろありました。保育者の皆さんと一緒に考え、悩み、迷いながらも前へ進むために協力できたのも「共同保育」という環境だったからでしょうか。本当に、本当にいろいろありましたね、お世話になりました。

持論になりますが、小学校へ上がる前までの生活環境や学びというものは、確実にこれからの成長に影響すると思っています。小さい頃に覚えたこと、感じたこと、体験したことは細かく覚えていなくても、その後の人格形成に大きく影響を残し、成長するものだと思います。にんじんで知らず知らずに経験した、大きい子は小さい子の面倒を見ること、けんかをしてもお話しをして仲直りすること、にんじんの大人にギューと抱きしめられたこと、泥んこになって遊んだこと、野原を駆け回ったこと、びしょびしょになって水遊びをしたこと、大きなケーキでお誕生日祝いをしたこと、毎月遠足に行ったこと…。今のMにとっては当たり前のこと、大したことないかもしれませんが、今後の事を考えると大事な学び、体験をすることができたなぁと思っています。ありがとうございました。

もうにんじんに通うことがなくなるのは少しさびしい気もします。子どもたちの笑顔、元気な声、愛らしいしぐさ、そんな姿にも活力をもらっていたんだなぁ、今更ながらにおもいます。Mも小学校という新しい世界に飛び出していきます。張り切り過ぎて、空回りするかもしれません。木登りのように、うまく出来ないかもしれません。でも、にんじんで覚えた、粘り強くあきらめずにチャレンジする姿勢を生かして、少しずつでも前に進んでいけるといいな。親子共々頑張っていきたいと思います。

最後に。これからも「共同保育所にんじん」が西東京市で素晴らしい保育園として発展していくよう、応援しております。長い間、本当にお世話になりました。

子どもの個性を尊重してくれるにんじんの方針で多くを克服することができ、本当に感謝で胸がいっぱいです。

卒園児の親

子どもを抱えてあやしている様子

にんじんとの出会いは私がまだ子どもの頃、ボロのにんじんに学校の帰りによく遊びに行っていました。どろんこ遊びや夏のプール、毎日のお散歩も昔のまま。にんじんには先生がいない、大人を愛称で呼ぶのも昔のまま。保育園というよりおおきな家族、大人も子どもも一緒に育つというのも昔のまま。Hが産まれて、にんじんに預けたときに帰ってきたなという感覚になってうれしかったです。またにんじんという大家族に迎えてもらえて、この6年間Hの成長とともに、今度は親の私も育てていただきました。

Hは先天性白内障で生まれました。私と一緒。子どもの頃から眼鏡をかけて育ちました。途中私は眼鏡がコンプレックスになりました。Hはにんじんに預ける前、違う保育園に通っていました。そこの保育園では目が悪い子は預かれないと言われました。2か月だったHは眼鏡をかけているだけで他の赤ちゃんと何も変わらないのに…大きくなるまで面倒見れないと言われました。4月でにんじんに移る条件に一時的に預かってもらったけど、もしかしたら、そこで育ったHは私と同じように眼鏡をかけることにコンプレックスを抱いていたのではないかと思っています。にんじんでは眼鏡をかけているHも最初からみんなと同じように育ててくれました。眼鏡をかけているのがHの個性とみてくれたおかげで、子どもたち同士でも眼鏡をからかう子は誰もいませんでした。それって当たり前かもしれないけど、とてもすごいことだと思っています。そしてそのことに私たちはすごく助けられました。私は眼鏡をかけていたことで、いじめられたことがあります。もしかしたらHも小学校にいけば、きっかけとしてからかわれることもあるかもしれません。でも今のHを見ていると私に比べて眼鏡をかけている自分をうまくアピールできてると思います。それはやっぱりにんじんで育ったおかげじゃないかな。

にんじんに預けてすぐにひとり親になって、私自身も保育者、親の皆様にたくさん助けられて感謝で胸がいっぱいです。途中、何度か保育料も高いし、認可にいこうと考えました。でもHの同年代がたくさんいて、休みの日も気兼ねなく遊べ、時には朝まで飲んで、こんな素敵な人たちと出会えたことは認可の保育料よりもすごく魅力的で何とか卒園を迎えられる事ができました。でも、やっぱりにんじんというところがあったからだと思います。同じ人間が存在しないように、まったく同じ家庭があるわけではない。それぞれの個性があって、それぞれの生活があって、みんな同じじゃないからこそ、にんじんの運営も成長していくのではないかと思います。だからこそ型にはまらないにんじんという場所はすごく貴重だし、一番大事なことを教えてくれる場所だったと思います。

今年にんじんを卒園するけれど、かつての私のように、この先Hが辛くて居場所がないと感じたときに、にんじんに帰ればHを迎えていただければと願っています。最後に、赤ちゃんの頃からHを見ていただいた保育者の皆様、Hの成長を一緒に見守っていただいた親の皆様、Hと遊んでたくさんの時間を一緒にすごしてくれた子どもたち。本当にありがとうございます。田無で私たちを見かけましたら、声をかけていただけたら嬉しいです。